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tonocchoのメモ

軽い気持ちで

移民という存在は何かという話

自分がNZへの移住を頑張ってて肌で感じたことを書きます。というのも

news.livedoor.com

この記事を読んだからです。これまでの中国はわからないけれど、今後中国は中国に住みたい外国人を選別するようになる、ということです。

で、この記事ではクダ巻いた感じになってるかたもいるようですけど、こちらからしたら、逆に「なんでこれやってなかったの?」という感想です。あと、出張で中国に来るような人って、これ関係あるのかな?というのも疑問。

移民とは何か

すごい昔は流浪の旅人がその国にふらっと住み着いて、というのが移民だったのかもしれませんが、今の移民は「自分の国にとって利益になる外国人を移民として認める」というふうになっています。そのための査定として移民国家はだいたいポイント制度を導入しています。

自分が確認した中では、オーストラリア、ニュージーランド、カナダがポイント制度でした。

どうやって国は人の価値を認めるか

記事の中にノーベル賞級の人じゃなければAランクにはなれない、と書いてありますが、「中国が移住を推奨する」ということは、国家自らスカウトに来たいくらい優秀な人材ってことでしょうから、それはそうだと思います。Bランクは中国政府が設けた枠の中で住むかどうかを決める、と言うことですね。

ようは年間移民枠何万人とか決めて、その中でやってこうってことじゃないかな。

Cランクは「これまで頑張ってくれていたけどもう中国にとってメリットないわ、ごめん、君たちはいないよりマシだったくらいなの」って言う人でしょう。ただ、ギリギリCランクで涙を飲む人は結構いるかもしれません。

不条理な位置に置かれる人はやはりいる

ただ、中国人を雇い、何年も中国でビジネスをしたという実績があっても、制度の上で変なところにはまり込んで住めなくなる人もいると思います。ただ、そういう細かさを追求した制度設計はしない、というか「よくわからない」所の人をいちいち査定したらきりがないから「明らかに住むに適した人」でなければ斬って捨てるんでしょう。移民国家の闇ですね。

ただ、現地のコミュニティリーダーの人の口利きで特別ポイント加算とかもあるかもしれませんから、どうしても住みたいならできることはなんでも試すといいと思います。

手のひら返しは結構ある

移民制度というのは、その国の都合によって決まります。いくら外国人が「その国のために長い間頑張ったのに!」と思っていても、彼らの都合ではありません。

例えば、何年も前にオーストラリアで技術移民として認めるリストから、調理師と美容師が突然削除されたことがあります(ニュースでは半年くらい前から消されるという噂はあったので、優しいリークがあったのかもしれません)。この時も高い旅費と学費を払い、時間をかけて学部を出ようとしていた人たちが巻き込まれたことは言うまでもないでしょう。

ひょっとしたら学校に行く傍現地のお店でバイトもして、それなりに受け入れられた人もいたかもしれません。そんな人も永住権は取れなくなったのです。

NZでも、ポイント制度が結構変わっていて、例えば、オークランド外で就職すれば三十点余計にもらえる、とか、直近では、永住権はIELTS6.5が必須になりました(これに変わるものはレベル8の学部をでるとかどのみちIELTS6.5が必要なもの)。他にもちょこちょこあります。これまでは現地企業で1年働けば、英語ができるとみなしてくれていました。が、実体としては、中国語しかわからない店員とかゴロゴロいました。

なので、去年までは「英語ができないことにも目をつぶろう」としていたわけです。が、今後はもう目をつぶりません、英語ができないならダメです、とはっきり言ったと言うことです。これもランク付けですね。

優先するのは自国民

移民国家にとってのジレンマは、「移民ばかりに仕事を与えると自国民の失業率が上がる」と言う点です。なので、移民に就労許可を与えることはなかなかありません。NZでふらっと来た外国人にワークビザを発給する時は、政府が「なぜこの人なのだ?同じことができる現地の人がいるならその人を雇いなさい」で終了するため、企業としても結構な時間と労力をかける必要があります。

例えば、「1ヶ月以上求人広告を出して募集する」というのが有名です。で、その広告に募集して来た現地の人がいれば、その人を雇う必要があります。ただ、感じたこととしては、「募集して来た人の採用を見合わせた理由の正当性」は問われていないかもしれません。そんなわけで、Seekにはワークビザのための釣り求人が跋扈することになっているわけです。この辺もそろそろ移民局動き出さないのかな・・・こっちとしては結構迷惑なので。

まぁなんにしても、雇う人がその人のために1ヶ月間政府と戦うために働いてくれるくらい気に入ってくれたなら、ラッキーですが、なかなかないと思います。

ところでその国にとって利益になるとは

移民に求めるのは、その国にとって利益になる人です。と行っても政治家とか偉大な指導者、とかではなく、「その国にとって足りないことの穴埋めをしてくれることを信頼できる人」です。

例えばNZの場合は、

  • 手に職を身につけた人が来てくれて、技術職の不足を補ってくれる(技術部門)
  • たくさんのお金を投資してNZの経済を活性化してくれる(投資家部門)
  • 起業して雇用を創出してくれる(起業家部門)

です(細かいことは省きますが)。で、それをしてくれるに信頼できるかどうかを、学歴、職歴、持ってくるお金の量、起業の経験年数などで計るわけです。いきなりNZに来て、「これまで会社やったことないんですけど、起業したいからビザください!」っていうひとを認めると、政府としてもわざわざ税金つかってリスクをしょいこむことになりますからね。

投資家部門でも、最低金額は300万ドルだったかしら。昔は銀行に50万ドル預ければ永住権が出たって言うんだからこの辺も手のひら返されまくっていますね。

まとめると

中国のランク付けは、移民国家ならどこでもやっていること、だけど制度としてまだ荒いかもしれませんね。不条理に外国人を追い出そうとしているんじゃなくて、今いる外国人の中で改めて国に利益をもたらす人を定義し直した、と言うのが正しい解釈かもしれません。

あと、「これまでこんなに頑張ったのになんで!?」というのは、住んでいる人の都合であって、住まわせる側は自分たちの都合で住んでいいかどうかを決めるし、そっちが正当だ、と言うことも忘れない方がいいでしょう。

おしまい。